聞き取りには最大限努力しておりますが、録音状態の良し悪しで、テープ起こし原稿の正確性や精度がどうしても左右されます。
クリアな音質で、雑音ができるだけ少ない状態で録音いただくために、ICレコーダーでの上手な録音方法をご紹介いたします。

ICレコーダー 上手な録音方法

ICレコーダーの録音設定

  • ファイル形式はMP3 または WMAを選択します。
  • ステレオ録音、サンプリングレート44.1kHz以上、ビットレート128kbps以上もしくは192kbps以上で。
  • ファイル形式をWAVにする場合は、可能であれば高音質なPCM録音で。

※WAVファイルはMP3/WMAに比べて容量が大きくなりますのでご注意ください。

  • ローカットフィルター、ノイズカット、ノイズキャンセリングなどの機能がある場合は「ON」に設定します エアコンの空調音やプロジェクター等のノイズが低減されます。
  • フォーカス、ズームマイク、クリアボイス、ワイドステレオなどの機能がある場合は、録音シーンに応じて「ON」に設定します。

上手に録音するためのポイント

  • 発言者がICレコーダー本体から離れている場合は、ICレコーダー本体を発言者の近くに移動させるか、マイク部分を発言者に向けるようにします。なお、移動させる際はショックノイズが入らないよう、静かに移動させましょう。
  • ICレコーダーに指向性の優れたマイクが内蔵されている場合、集音範囲はできるだけ広く設定します。
  • ICレコーダー本体は机やテーブルの上に直接置かず、ハンカチ・布・本などの上に置くようにします。
  • ICレコーダーにスタンドが付属している場合は、そのスタンドを使う、またはスマホスタンドを使うなど、ICレコーダーは少し高めの位置に置くようにします。
  • ICレコーダーは、できるだけエアコンや空調の風が当たらない場所に置くようにします。
  • 会場のマイクシステムを使用する場合
    マイクのエコーは切るか、最小限にします。また、マイクを通した声を会場のスピーカーから録音する場合は、ICレコーダーはスピーカーの近くに置き、ICレコーダーの内蔵マイクの指向性はできるだけ狭く設定します スピーカーとICレコーダーの距離が離れていたり、ICレコーダーの内蔵マイクの指向性が広いと、周囲の雑音を拾ったり、音の反響や残響を多く含み、大変聞き取りにくくなってしまいます。

外部マイクをICレコーダーに接続して録音する場合

  • 無指向性、全指向性、全方向性のステレオマイクを使用します。
  • マイクはICレコーダーのMIC(マイク)端子に接続します。
  • マイクはマイクスタンドに設置し、話者全員はマイクの前方に配置(着席)するようにします。
  • 人数が多い会議、グループインタビューなどでは、できれば外部マイク(外付けマイク)の使用をお勧めいたします。
  • 会場が広い場合は2本以上のマイクを、ある程度の間隔をあけて設置するのが理想的です。

会場の音響機材とICレコーダーを直接つないで録音する場合

「ライン録音」という方法で、雑音が入らず、最もクリアに録音できます。
会場のご承諾が必要になりますが、会場の音響機材とICレコーダーをオーディオケーブル(オーディオコード)でつないで録音します。
音響機材側とICレコーダー側、双方それぞれ差し込む端子によって、使用するオーディオケーブルの種類に違いがあります。下記をご参照ください。

双方の差し込む端子オーディオケーブルの種類
① 音響機材:LINE OUT   ⇒ ICレコーダー:LINE IN抵抗なし
② 音響機材:LINE OUT   ⇒ ICレコーダー:MIC抵抗あり
③ 音響機材:HEADPHONE  ⇒ ICレコーダー:LINE IN抵抗あり
④ 音響機材:HEADPHONE  ⇒ ICレコーダー:MIC抵抗あり
  • ①または②の方法が一般的です。
  • 最近はSDカードに直接デジタル録音できる音響機材も増えてきました。その場合はICレコーダーに録音する必要はなく、SDカードに音声データが保存されます。会場の音響担当者さまに、事前にご相談されるとよろしいかと思います。